セフレのテラダ
私だけのわがまま。

たった一人、暗い部屋に戻ってから泣き崩れる。

テラダから1時間前にスマホに届いていた、いつもの、そして最後になったメッセージ。
今になってやっと初めて気付く。

「話したいことあるんだけど、今家にいる?」

もうこのメッセージを受け取ることもない。

なんで私はこんなに恋愛が下手なんだろう。
もっとぶつかって壊れるような恋愛を、なぜ選ばなかったんだろう。

私は、「大好きだよ」のまま別れる道を選んだ。
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