壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
翌日、今日の見廻り当番は三番隊だった。

ご飯を食べ終わった後、だんだら羽織を身につけ、私はすでに待っているであろう三番隊の隊士のもとへ向かった。

「組長、行きましょう！」

「待たせてしまってすまないな。」

私が組長となったのは斎藤先生が後任に指名したからであり、なったばっかりの時は心配でたまらなかった。

斎藤先生だから三番隊の隊士は私も含めついていったのであり、私なんかが斎藤先生の代わりを務められるはずがないと。

それでも三番隊の皆は私についてきてくれたのだ。

私が組長となったのを拒むことはせずに、私を隊長として認めてくれたのだった。

こんな私を受け入れてくれた三番隊の皆や沖田先生たちには一生頭が上がらないのだろうなと考えつつ、京の町の見廻りに向かった。
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