望まない結婚なので、3年以内に離婚しましょう。
わかっている、会わない間に優希くんが心変わりしてしまう可能性があることぐらい。
けれど、単なる口約束でも今は嬉しい。
「行きたいです……!」
「うん、決まりだね。九条さんは今、結婚している身だから、前みたいに二人で出掛けたりご飯に行くのは控えた方がいいと思って。その時が来たら、二人でまた色々な場所に行こう」
「そんなに気を遣わなくて大丈夫ですよ!今でも全然ご飯くらいなら……」
郁也さんも私が何をしていようが気にしないだろうし、やましいことがなければ……と思ったけれど、ふとどこまで行けば浮気になるのかが気になった。
いくらやましいことがないとはいえ、男女二人でご飯はアウトだろうかと。
絶対に浮気したくないと思った直後にこれでは、意志の弱さがバレバレだ。
今の私はかなり中途半端な気がする。
言葉に詰まらせてしまい、一人で頭を悩ませていると、優希くんが小さな笑みを漏らした。
「今度、バイトのメンバーでご飯にでも行こうか。メッセージのグループを動かして企画しよう」
「……っ、はい!」
それなら大丈夫だと思い、つい即答してしまう。
余計に優希くんに笑われてしまい、絶対に中途半端な心情がバレてしまった。
けれど今は、優希くんとの関わりを断ち切りたくないと思う自分を素直に受け入れていた。