望まない結婚なので、3年以内に離婚しましょう。
その日以降、私は週に3回ほどのペースでアルバイトをしていた。
アルバイトのある日は絶対にご飯を作らない!と意気込んでいたけれど、アルバイトがある度にご飯を作らないのは申し訳ない。
罪悪感が勝り、郁也さんから連絡がない限りはご飯を作るようにしていた。
連絡先を交換してから、彼と何度かやり取りすることがあった。
その内容は全て飲みに行くからご飯はいらないという主旨のものだった。
中には泊まりの時もあり、郁也さんは家を開ける日が多くなった。
彼が家にいない方が気楽に過ごすことができ、私自身助かっていた。
そのような生活が1ヶ月ほど続き、随分と気が抜けていたある日のこと。
丁度1限の講義が終わった時にスマホを見ると、郁也さんから一通のメッセージが届いており、その内容を見て私は思わず固まってしまった。
【今日の夜、同僚が飯食いに家に来るから】
詳しい説明もなく、たった一文だけ。
読解力がどうだとか言う前に、すでに頭の中は混乱状態。
同僚が家に来る……とは?
意味がわからず、どういうことかと敬語に変換して郁也さんに送る。
その返信はすぐにきたけれど、内容には目を疑った。
【同僚3人が家に来るから飯と酒の準備、頼んだ】
思わず大声で叫びたくなる。
本当に意味がわからない。
偶然にも今日は午前中で講義が終わり、アルバイトはないけれど。
もし講義が遅くまであったり、アルバイトが入っていたらどうするつもりだったのだ。
スマホを持つ手が震える中、郁也さんに返信をせずに頭の中でこの後の予定を組み立てる。
講義が終わった後、まずは買い物に行って、それから……。
「本当にあり得ない……」
今いる場が大学のため、必死で感情を殺しながら、郁也さんに対しての怒りで心が埋め尽くされていた。