イノセント ~意地悪御曹司と意固地な彼女の恋の行方~
初めに先輩から聞いた話通り金曜日の飲み会に行った女子には注意だけで終わったが、男性たちには処分が下されるらしい。
「おかしいですよそんなの」
萌夏が自分の意志で飲みに行ったのに、そのことが原因で処分なんて間違っている。
「仕方ないわ。萌夏ちゃん体調を悪化させて寝込んだんでしょ?」
「寝込むって・・・」
確かに風邪を悪化させたし熱も出たけれど、高野さんたちの責任ではない。
「まあ処分ってはっきり決まったわけではないし、プロジェクトもまだ動き出す前のものだから実害はないのと同じよ」
大丈夫よと礼さんは言ってくれるけれど、きっと違う。
少なくとも新人の高野さんが新規プロジェクトのメンバーになるためには相当の努力をしてきたはずだし、飲み会の席でもそのことを喜んでいた。
この処分は絶対におかしい。
「私、遥に話してきます」
どんなことをしても撤回させる。
「萌夏ちゃん、やめなさい」
すぐにでも行こうとした萌夏の腕を礼さんにつかまれた。
「どうしてですか?間違っていますよ」
「そうね、そうかもしれない。でも、遥も雪丸も上司として注意したんだし、一旦口から出た言葉は元には戻らないわ」
「だから?」
それで納得するのはおかしい。黙っているわけにはいかない。
萌夏は止められた腕を振り切り次長室へと向かった。
「おかしいですよそんなの」
萌夏が自分の意志で飲みに行ったのに、そのことが原因で処分なんて間違っている。
「仕方ないわ。萌夏ちゃん体調を悪化させて寝込んだんでしょ?」
「寝込むって・・・」
確かに風邪を悪化させたし熱も出たけれど、高野さんたちの責任ではない。
「まあ処分ってはっきり決まったわけではないし、プロジェクトもまだ動き出す前のものだから実害はないのと同じよ」
大丈夫よと礼さんは言ってくれるけれど、きっと違う。
少なくとも新人の高野さんが新規プロジェクトのメンバーになるためには相当の努力をしてきたはずだし、飲み会の席でもそのことを喜んでいた。
この処分は絶対におかしい。
「私、遥に話してきます」
どんなことをしても撤回させる。
「萌夏ちゃん、やめなさい」
すぐにでも行こうとした萌夏の腕を礼さんにつかまれた。
「どうしてですか?間違っていますよ」
「そうね、そうかもしれない。でも、遥も雪丸も上司として注意したんだし、一旦口から出た言葉は元には戻らないわ」
「だから?」
それで納得するのはおかしい。黙っているわけにはいかない。
萌夏は止められた腕を振り切り次長室へと向かった。