超人気アイドルに溺愛されてます
それに、小説に夢中で
現実で恋愛をしたことのない私と違って
彩音はモテるから恋愛経験豊富。
今も彼氏とラブラブだから
たまにアドバイスをもらったりもするの。
「今日一時間目の授業ってなんだっけ?」
「数学じゃなかった?」
「え、私あの教科担任苦手~。
数学も嫌い~!朝からテンション下がったわ…。」
ガクッとうなだれる彩音と
他愛もない話をしていると
あっという間に学校に着いた。
ガヤガヤとたくさんの生徒がくぐっていく
校門の脇に立っている
ひと際目立つ男の子。
「彩音!」
彼が私の隣を歩いていた彩音の名前を呼んだ。
「あ!大我~~!おはよう!!」
彼の姿を見た瞬間、うなだれていた彩音が
パッと笑顔になって彼のもとへ走って行った。