サプライズは素直に受け取って。
姉夫婦が今回持って来てくれたケーキはチーズタルトで食後に丁度重たくなく、すんなり食べきってしまった。
なかなか戻って来ない母をまだかと、残りの紅茶を飲みながら、四季ちゃんの事を思う。
 
「お待たせ!
 ねえ、これ見て!
 ほら~赤ちゃん欲しくない?
 玲央も頑張ってよ~
 美鈴たちはまだいらないって言ってるし、流(りゅう)は彼女がいるのにまだ結婚しないって言ってるし。
 長男なのに酷いわよね~
 だ、か、ら、ね!玲央しかいないのよ~
 誰か結婚したいなって人いないの~」

さっきからの母の若干セクハラ発言に対して呆れながらも、渡されたものを見る。

手に取った、その刹那ーーーー。

!?
!?!?
!?!?!?

「この子、だれ!?!?」

君が知らないところでまた僕は運命を感じてしまった。
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