サプライズは素直に受け取って。
慎重でガードの固い彼女は簡単に僕とのデートを許してくれず、まだ抵抗をしてくる。

「わっ私は二人の事情は良く分かりませんが、お二人が上手くいって良かったと思ってます。
 ですから、私はおっ「だから、帰らせないって言ってるでしょ?
 二人が上手くいくって誰と誰?」

四季ちゃんは一瞬、顔を緩めたがまた直ぐに強張った表情に戻りどうやら、とんだ勘違いをしているようだ。
このままじゃ、帰れない。
誤解を解けるまで今日は粘るよ。

ゆっくりとふぅと一息、吐いてから僕の質問への答えを教えてくれる。
「姉と」とややはっきりした声を出し、僕の名前は先週、自己紹介前に走って逃げたから知らないらしく、"あなた"と小声で言い僕の方を見つめたーーーーー。
(可愛い。)
それに驚く振りをして、僕は目を見開きこの前の喫茶店での出来事を思い出す。
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