サプライズは素直に受け取って。
四季ちゃんからの返信がなかなか来ないので風呂にでも入ろうとしたら、スマホが震えた。

!?
[四季]=僕が勝手に四季だけに変更した。
(やった、四季ちゃんだ!!)

『工藤さん、今日はありがとうございました。
 姉の急な予定変更に付き合わせてしまって、すみません…。
 それで、ですね。
 土曜日はちょっと。ごめんなさい。
 またの機会に!        
 
 p.s.お姉さん、お兄さんにも宜しくお伝え頂けると嬉しいです。
 ケーキとミルクティーご馳走様でした。
 とても美味しかったです。     四季』

やはり、予想を裏切らないお断りのメッセージ。
四季ちゃんとのメッセージのやり取りはこれが、初めてだけど彼女の気遣いにハッとする。
この気遣いがどんなに僕の心を擽るか、君は知らないだろう。

(まさか姉夫婦の事までお礼をいってくるなんてね。
土曜日は何か予定でも?知らない誰かとデートだったら最悪なんだけど。)

『土曜日はどうして? 
 姉貴たちも四季ちゃんに会えて喜んでた。
 また、来てねって。    玲央』

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