サプライズは素直に受け取って。

百合さんと秀さんの涙に僕ももらい泣きし、更には山田課長も泣き、ここにいる全員が泣くという状況になった。

ポンッと肩を山田課長に叩かれ、"これから宜しく"と言われ、"こちらこそ、末長く宜しくお願いします。"と四季ちゃんと朱莉さんの知らないところで男二人で誓い合う。

この言葉に嘘偽りはない。

彼女と目が会うと堪らなく駆け寄り、一生守っていくと誓うように抱き締める。
彼女も同じように抱き締め返してくれる。
ぬくもりを恋しく思いつつも少しだけ離れると目が合い、言葉で伝える。

「四季ちゃん、好きです。
 僕に四季ちゃんを一生守っていく権利を下さい。
 僕は君じゃなきゃ…生きていけそうもない。」

微笑みながらも涙を流す姿が綺麗で閉じ込めておきたくなる。

「嬉しい。。。
 ありがとうございます。
 私で良ければ…ずっと一緒に居て下さい。
 玲央さんがすきです。
 20時までに帰りたいってわがまま言ったのに帰りたくなくなっちゃった。」

「うん。ずっと一緒に居よう。
 20時までの約束破ってくれて、ありがとう。
 僕も四季ちゃんと離れたくないから離さないよ。」

彼女から可愛いわがままが出たところで門限は解除となった。
「クリスマスプレゼント用意出来てなくて、ごめんなさい。」と言われたが僕にとっては君こそが一番欲しいものだから全く問題ない。
クリスマスイブの夜はまだまだ長い。
これからだって時間はたっぷりある。
今まで話せなかった話をたくさんしよう。
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