サプライズは素直に受け取って。
まだ12月に入ったばかりだというのに、街中はクリスマスの準備に入ったらしく所々イルミネーションが点灯している。
数年前ならこの状況を素直に受け入れ、わくわくし、今年のクリスマスプレゼントは何をお願いしようかな~なんて。楽しみにしていたイベントなのに。

(あーあ。今年のクリスマスも一人かなあ)


わたくし、真野 四季(まの しき)は23歳(今月24歳を迎える)、華の独身である。
良いな~とか、格好いいなって思う人が出来ても過去の失恋がきっかけで逃してしまったり……。
今は少しお休み中というか。準備期間というか。
まあ、一番は出会いがないのだけど。
それでも私の事だけを好きになってくれる人に出会えることを日々待っている。


私の姉は綺麗だし、優しく誰とでも仲良くなれる愛嬌のある素敵な性格だ。
そんな姉と比べてしまったり、過去の恋愛で辛いことがあった事もあり私は卑屈になってしまっている。
たった一人のでいいの。
私の事を純粋に好きになってくれたらーーー。
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