サプライズは素直に受け取って。

え?
えええ!?
工藤さんって顔立ちは綺麗だし、身長だって高い方だ。
性格だって優しくて連絡もマメにしてくれる。
恐らくイケメンだと思われるからモテるはずなのに、一度も彼女が出来たことがない!?
何も言えなかった。。。

『四季ちゃん?
 どうか、お願いします。
 君が好きすぎて…君の恋を邪魔をしてしまう程…四季ちゃんが誰かに取られてしまうんじゃないかって不安に思う程に…四季ちゃんが好きなんだ。』

『・・・。
 ・・・・。
 ・・・・・明日は仕事なので…』

『うん!
 遅くはならないようにする!』
私の言葉から一秒も間をおく事なく返事がマイクから届く。

ああ。
もう。
どうしよう。
じゅうぶん、抗議はしたはずだ。
あとは自分の意思に任せよう。

『・・・。
 ・・・・。
 ……20時までには…帰宅したいです…。』

『分かった!約束する。』

"ありがとう"と僅かに聞こえたが、聞こえなかった振りをして応答ボタンを消した。
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