Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
「福嶋くんって確かピアノ以外に剣道もやってたよね?」
「ああ」


なにげなくした質問に即答してくれた福嶋くんの隣で、私は紙コップを傾けてお茶を喉に流し込んだ。
なんせ剣道の同好会のキャプテンを務めているくらいなのだから、彼が剣道に注がれている熱意は相当のものだろう。


「それってもちろん親公認だよね」
「というか隠れてやれるようなことじゃないからな」


苦い笑みを零す福嶋くんの言う通り、剣道なら道具を揃えるのも稽古代も多額の費用が必要なはず。
親に黙ってすることなんて到底難しいだろう。

そう考えると私は恵まれた環境で両親に隠れてバンドを続けることができているだけ、ある意味救われた方なのかもしれない。
それもこれもアンドリューさんやマリエさん、そしてグループのメンバーに恵まれたからであって、運が良かったと言われればそれまでだ。
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