Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
「月岡は何かあるのか?ピアノ以外に夢中になれるもの」
福嶋くんの問いに、私は先程の彼のように即答することはできなかった。
簡単に他言して良いことではないと弁えていたからだ。
それに福嶋くんは上品なクラシックを好んでいるから、同じピアニストである私がまるで方向性の違うハードな音楽も演奏しているだなんて知ったら、距離を置かれてしまうかもしれない。
福嶋くんがそんな偏見を持つような、心の狭い人には見えないけれど。
念には念を押しておきたかったのが本音である。
「あるにはあるけど、親には言えてないの……」
「そうなのか。色々事情はあるのかもしれないが、自分のやりたいことを主張するのは重要なことだぞ」
結局少しだけ内容を曖昧にぼかした私に、福嶋くんは一定のトーンで正論を述べてきた。
私はそれに頷きかけたところで、紙コップの中にあるお茶に自分の曇った顔が映し出されていることに気付かされる。
福嶋くんの問いに、私は先程の彼のように即答することはできなかった。
簡単に他言して良いことではないと弁えていたからだ。
それに福嶋くんは上品なクラシックを好んでいるから、同じピアニストである私がまるで方向性の違うハードな音楽も演奏しているだなんて知ったら、距離を置かれてしまうかもしれない。
福嶋くんがそんな偏見を持つような、心の狭い人には見えないけれど。
念には念を押しておきたかったのが本音である。
「あるにはあるけど、親には言えてないの……」
「そうなのか。色々事情はあるのかもしれないが、自分のやりたいことを主張するのは重要なことだぞ」
結局少しだけ内容を曖昧にぼかした私に、福嶋くんは一定のトーンで正論を述べてきた。
私はそれに頷きかけたところで、紙コップの中にあるお茶に自分の曇った顔が映し出されていることに気付かされる。