どうしたら人を愛せますか
『マスターこんばんわ』

馨は久しぶりに、バーへと来た。

『馨くん久しぶりだね。たまには来てくれよ』

マスターはいつもの調子で話しかけてきた。

『マスター、今日は出張帰りなんですけど。飲みたい気分で来ちゃいました。』

『今日はとことん一緒に飲もう。』
マスターは久しぶりの、俺にも快く迎えてくれた

それから、一時間もすると、俺は酔いが回ってきた。

『俺は夢見てたんですかね。老後は一人で生きていくには寂しすぎます。
ゆかりがどこかで、幸せにいてくれればいいんです』

『馨くん、そう落ち込まないの?今からだっていい出会いがあるはずだよ。』

『マスター、俺をここにおいてください』

マスターは苦笑い

『馨くんもうそろそろ、かえったほうがいいよ。』

その時、お店のドアが空いた。

「マスターただいま」
『マスター、ゆかりの幻覚がとうとうみえてきました。』

馨は飲みすぎて頭が回らない。

『ゆかりちゃん、いままでどこに』

マスターはゆかりをみて、驚くが、俺の代わりに聞いてくれた。

「馨さーんただいま。
ここにいたんですね。良かった」

馨はもう一度顔をあげるとそこには、ゆかりがいた。

「やっと、研修を終えて帰ってきました。」

『ゆかりちゃん、よくわからないんだが』

マスターもどうしたらいいかわからないでいた。

「勝手にいなくなってごめんなさい。でも、私には必要な時間でした。一人っこの私は、いつかは親の面倒を見なくちゃ行けないし、なにか資格を取ろうと前々から、考えてて、通信制の学校に通ってたんです。でも、恋もうまくいかないし、親ともうまくいってる訳じゃないから、半分諦めてたんですが、でも、馨さんと出会って、やっぱり、私にはこの資格が必要だと思いました。」

『資格ってなんなんだい?』

「介護の資格です。
馨さんと一緒にいて気づいたことがあります。ハグを、全力で受け止めてくれる馨さんを離したくないんです。でも私なんの取り柄のないです。
それに、勉強して、わかったことは。介護は毎日ハグを、出来るんです。
馨さんにふさわしい女になって戻ってきてたくさん今はハグをしてもらいたいです。それに、言わなくてもきっと待っててくれるとおもいました。」

馨は話を聞きながら少しイラつきながら

『待ってるわけ…


その時、ゆかりは馨に飛び付いた。
それを、受け止める馨

『負けたよゆかり。』

マスターは、笑ってる

『馨くん良かったね。ゆかりちゃんからプロポーズされたじゃないか。』

「マスター恥ずかしいじゃないですか。お酒も辞めて。今日まで頑張ってきたのでビールを下さい」

『それはだめだ。うちに帰ろうゆかり』
馨は、立ち上がり

『マスター、明日必ず出直します。今日は帰ります。』

『そうしなさい。
気をつけて帰るんだよー』

マスターは、手を降り見送ってくれた
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