君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
初めは一年くらい前……一年生になった私が、図書委員になったばかりの時だったと思う。
ノートにこんな書き込みがあった。
『落ち込んだ時に読む本を教えて欲しい』
ノートの隅に書かれたそんな書き込みがあった。
一見見落としそうなくらい、地味に書かれていた。
だけど、ノートの枠線を無視して、斜めに書かれたその書き込みからはなぜか切ない気配を私は感じた。
きっとこの人は本当に落ち込んでるんだって。
どうしてもその気持ちを紛らわせたいんだって思わされたんだ。
だから私は、明るい気持ちになれるコメディ色の強い短編集のタイトルを書いた。
この人の心が、少しでも落ち着くように。
すると、次の日にすぐこの人から返事が来た。
『ありがとう。面白かったです。元気が出ました』
自分が進めた本を読んでくれた上に、元気が出たと言ってくれて、私は素直に嬉しかった。
そしてこの人のことが妙に気になって、私はこう返事をした。
『よかったです。あの、どうして落ち込んでいたのですか?』
その後、しばらくしてから返事が来た。
ノートにこんな書き込みがあった。
『落ち込んだ時に読む本を教えて欲しい』
ノートの隅に書かれたそんな書き込みがあった。
一見見落としそうなくらい、地味に書かれていた。
だけど、ノートの枠線を無視して、斜めに書かれたその書き込みからはなぜか切ない気配を私は感じた。
きっとこの人は本当に落ち込んでるんだって。
どうしてもその気持ちを紛らわせたいんだって思わされたんだ。
だから私は、明るい気持ちになれるコメディ色の強い短編集のタイトルを書いた。
この人の心が、少しでも落ち着くように。
すると、次の日にすぐこの人から返事が来た。
『ありがとう。面白かったです。元気が出ました』
自分が進めた本を読んでくれた上に、元気が出たと言ってくれて、私は素直に嬉しかった。
そしてこの人のことが妙に気になって、私はこう返事をした。
『よかったです。あの、どうして落ち込んでいたのですか?』
その後、しばらくしてから返事が来た。