小説「グレイなる一族」

エピソード四拾六 「グレイなる思案」

エピソード45 「グレイなる思案」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

時節は、台風も終わりこれから本格的な夏が始まろうとしているある日の朝の事である。その日の朝、「グレイ広場」の方角からあの鳴き声が聞こえてきたのだ。

野良「ミャーあ♪・・みゃあーん♪」

この鳴き声は、そうである。台風と必死に戦って何処かに消えて行った・・野良の物である、あの日以来、「グレイランド」の異世界は台風の影響もあってか、雨が降り続いておりようやく、今朝になって、晴れ間が出てきた矢先の出来事で野良の安否など、知ることなど出来なったのである。

私は、その鳴き声が野良の声だと確信すると彼の無事が心配でもあり嬉しくもあり、大急ぎで「グレイ広場」まで走って行き、窓に飛び乗ると異世界の中の野良を探したのだ。

野良は、風雨や泥と飢えで顔の辺りの毛がずぶ濡れで細身の顔がより引き締まって見えたが、瞳の中の輝きはその輝きを失っておらず元気そうに見えた。

野良「ミャーあ♪・・みゃあーん♪」

直訳すると、「腹減ったぁ♪あーあ腹減った」である。私は、昨日までのものすごい風雨の中を頑張って凌いできた野良を賞賛したくそして手助けなどもしたいと素直に感じていたんだ。前回のエピソードでも触れたが、野良を助ける為に一度くらいなら、私に与えられている鰹節の半分を彼にプレゼントしてもいいと本気で思っているのだ。

しかし、風雨が過ぎ去ったと言っても異世界のコンクリートの表面はまだちゃんと乾いてもなくこのまま鰹節を異世界に落としても、鰹節が濡れてしまいとても食べれてものではなくなる、更に「グレイランド」自体が長方形の建造物の二階にある為、いつも安全の為に「グレイ広場」の窓は閉められていて、私の力では開けられない・・

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