小説「グレイなる一族」
更にその頃の「マロン」はまだ中国大陸に出掛ける事もなく一軒家にいつも滞在していた
そうな・・なんとその頃の「マロン」には、目の上の眉毛もフサフサして異世界でブィブィ言わしていたと言うから、にわかに信じがたい事もあるのだが、一度もしも「タイムリープ」なるものが出来るのだとしたら、「マロン」が異世界でブィブィ言わしていた「あの頃」とやらを覗いてみて今現在の比較表など作成してみたいものである。

その頃の「マロン」は、「太郎」なる存在やその種族との一軒家での一緒の生活にはもの
すごく反対していたそうな、なので先代「太郎」がその存在を「マロン」にちゃんと認めてもらえるまでかなりの時間が必要としたそうな、何故「マロン」が反対だったのか?それは聞いていると彼は彼なりの理論があるらしく、その理論には今では考えられないが「グランマ」なども従わなければならかったらしく、さすがは眉がフサフサしてブィブィ言わしていた頃の「マロン」の理論で今では勢力逆転でその理論は、跡形も無く消え去ったらしい(「グランマ」談話より)、その理論とは、「太郎」その他の同種族と同じ屋根の上で一度互いに生活などを始めてしまうとやがてその者との別れがやって来るそれが悲しい事で切ない事だから、彼は反対するらしいのだ。

さすがは眉毛や髪の毛をブィブィブンブン異世界で物を言わしてた頃の「マロン」の話である。(重ね重ね言うが今は見る影もない)

当然、「マロン」はその理論によって「太郎」との暮らしに反対していたのだがあまりにも「太郎」が幼すぎて異世界で生きていけない事やまだ幼かった「セバスチャン」の一言
二言によって、「太郎」は無事「太郎ランド」の長となる事を許されたのである。

マロン「もう飼ったらあかんて、死んだ時にお前ら泣くでしょうが・・」
セバスチャン「でも死ぬまでは太郎は幸せに暮らせるでしょ」

セバスチャン「それでお父さん、今度いつ家に帰ってくるの?」












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