小説「グレイなる一族」

[

エピソード四拾旧 「グレイなる構造改革」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、このくそ熱い真夏を扇風機の前でうたた寝する生き物だ。

セバスチャン「グレイ・・プレゼント買って来たよ。」

ある夏の日の昼下がり、うたた寝していた私は彼の自信ありげな声に起こされたのであるが、セバスチャンが以前私の為に、輸入してくれた焼き鰹スティックは「グランマ」のこ
れは大事に食べましょうねの一言で食器棚の奥でその存在を忘れ、結局一度も舐める事さえ出来ず哀れ賞味期限を過ぎてしまい「グランマ」の大笑いと共にゴミ箱行きになってしまった事があるのでもはや、「セバスチャン」のプレゼントなんて期待しない方がいいのだと思い更に、うたた寝を続けたのであるが、彼はそのプレゼントを私の前に高々と掲げたのであった。

カニカマボコ風味スライス!!

グレイ「おおおおう!!」

一気にテンションは頂点に飛び上がった。しかし、どうせまたこの「カニカマボコ風味ス
ライス」はまた「グランマ」に見つかると、これは大事にね・・とか言って食器棚の奥深くにしまわれやがてはじと共に賞味期限を迎えるのは必然だと言う事に私という由緒正し
き高き高貴な頭脳は気付いてしまうのだ。しかし、今日は勝手が違うのだ・・「セバスチャン」は、「カニカマボコ風味スライス」の封を颯爽と切って中のスライスの一枚を細かく私が食べやすいように更にスライスして、もう私の唇の近くまで運んでくれているではないか?

いつもなら、封を切られてしまう前に「グランマ」に取り上げられるのに今日は物事が私 
という生き物に都合よく怖いくらい進んでいるのだ。なぜならば、「グランマ」は「グレイ農園」に出掛けて今現在、「グレイランド」に不在なのだ。簡単に言うと邪魔者はこの国は一切なく今此処にあるのは、「セバスチャン」の汚れなき善意だけなのだ。


グレイ「セバスチャン、お前本当にたまにやるじゃない・・」

汚れなき善意は聖域なき構造改革に似ていて私は、感を動じるつまり・・

グレイ「か・ん・ど・う・でーす!!」

< 111 / 211 >

この作品をシェア

pagetop