小説「グレイなる一族」
しかし、だんだんと「マイ」の行動は激しくなっている。いつのまにか?由緒正しき誇り高き高貴な頭を撫でるのではなく、この由緒正しき誇り高き高貴な頭の上に「マイ」の両足が乗っているのだいくらメスの生き物の赤ちゃんだからと言って、私はここまで遠慮しなければならないのだろうか?第一に「マイ」は、メスの生き物の赤ちゃんであり自分で四足歩行や二足歩行など出来ないのだ。ではどうして、「マイ」はこの由緒正しき誇り高き高貴な頭に乗る事が出来るのだと言うと、「セバスチャン」が「マイ」の身体を支え、「マイ」の後ろ足に全体重が掛かるようにこの由緒正しき誇り高き高貴な頭に乗せているのだ。

何の実験なんだ!

そして、「マイ」の前足は更に由緒正しき・・髭や耳などを思いっきり引っ張ったり叩いたりしてしまいには、私の由緒正しき・・頭の上で立って、「フランス帰りのシェー」の儀式へと「マイ」の行動はエスカレートしていく。

私は、「ノリィーアントワネット使節団」が「グレイランド」に入国する前日、「グランマ」に「プーちゃん」と「マイ」はまだほんの小さな子供だから、ちゃんと面倒みてあげてねと頼まれており、そうそうにこのメスの生き物の子供達の面倒の放棄や喧嘩などはご法度なのである。それは、「セバスチャン」も同様に同じはずなのだが、不思議と「マイ」と「セバスチャン」は初めて会ったのに「マイ」は彼によく懐き彼は彼でもまんざらでもなさそうだ。

私は「笑顔でスマイル」&「ココロではこのクソガキ」なのだが・・








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