小説「グレイなる一族」

エピソード壱拾四 「グレイなる贈り物」

エピソード壱拾四  「グレイなる贈り物」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は偉大なる「神様」(作者)から、「グレイランド」の統治を仰せつかった由緒正しき誇り高き生き物である。(キョロキョロ視線が泳ぐ。)

「グレイランド」にカツオ節の在庫が切れて以来、はや15・5グレイ時間(15時間半の意味)過去ろうとしているしかし、「グレイランド」にカツオ節と煮干が輸入される(要は食器に入れてもらう事)気配が見当たらない。現在、「グランマ」と「セバスチャン」は外に出ているが果たして、その事に気付いてもらえているのだろうか?分析してみよう「セバスチャン」は、「グレイ語」が今だに使えていない、私が一番絞りの水が欲しい時もなかなか気付いてはくれない。大体私の呼びかけに対し大体2割五分くらいの確立でしか動かない・・「グレイランド」の長たる声を何と考えているのか?
一度軍法会議にかける事さえ考えている。
もはや、「セバスチャン」にこの問題について、期待など微塵とももてないだろう。

「グランマ」は、この「グレイランド」において唯一無二「グレイ語」を自由自在に操る事ができる才女ではあるが、彼女は日々私の背中を摘まんだりお腹を摘まんだりして、私の太りすぎを懸念している。彼女は一旦心に思うと、なかなか自分の主張を変えない頑固者だという事がつい最近判明したばかりだ。

さすがは「セバスチャン」の親と言えよう。しかし、「セバスチャン」よりは、この問題に対し解決能力を持っている、それが今日になるか?明日になるか?

その次の日になるかの問題だ。

本当に困った問題だ。さすがにグレイ頭脳をフル回転しても問題の解決策を見出せない
もはや、神頼みしか私には残されていないのだろうか?いや神様(作者)なんて誤字だっ
たりミスだったりが多くててんで頼りにもならない。大体エピソード十弐に私は登場していないではないか?私こそが「グレイランド」の長であり、この「グレイなる一族」の主人公ではないか?私が登場しなくてどうして、「グレイなる一族」と言えるのだ。



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