小説「グレイなる一族」
マロン[ただ今・・]
グランマ・セバスチャン[お帰り]
グレイ「カツオ節!!」

私は「マロン」の帰国があまりにも嬉しく・・つい願望を口にしてしまった。由緒正しき
誇り高き高貴な生き物として、これはさすがにあんまりであろう・・

あまりにも夜遅い帰国であったので、そのまま「グレイランド」は
就寝ムードになってしまった。

マロン[この猫・・またなんか太ってないか?]
セバスチャン[ほら毎日食っちゃ寝してるだけだもん]

こら「セバスチャン」・・私は太っているのでない・・かくかくじかじかの理由で皆よりも貫禄をつけているのだ・・断じて太りすぎではない・・そんな事を言うと「グランマ」が敏感に反応してしまうではないか?せっかく「マロン」が帰国したのだ。「グランマ」
に敏感に反応してもらっては困る。

その日の就寝は、「マロン」と一緒に就寝する事にした。いわゆる未来への投資と
言う奴である。

私は「マロン」のベットの足元に辿り着くと、就寝スペースの確保に努めた。「マロン」
との一緒の就寝において、気をつけなければならないのは、「マロン」は「セバスチャン」同様非情に寝つきが悪い方なのだ・・なので私が先に就寝するとどういうわけか?
いつの間にか「マロン」のベットから追い出されているのだ。今夜の「マロン」は、
ベットに明かりを着けたまま小説などを読んでいる。

早く寝てくれ「マロン」・・・

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