小説「グレイなる一族」
エピソード四拾参 「グレイなる抱擁」
エピソード四拾参 「グレイなる抱擁」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、いきなり「グレイランド」の統治を何処かの誰かに与えられ、さてはては何処か
の悪者が作った組織からこの国をなんとなく守り抜いている由緒正しき誇り高き高貴な生き物一族の生き物の末裔である。

時節は、梅雨の真ん中でこの「グレイランド」も悶々としている頃の話である。
この時期は、この「グレイランド内」も大量の湿度を有するため昼寝さえも蒸し暑く自由にできなどしない。更に雨で「グレイ農園」に「グランマ」がいかなくなり、「セバスチャン」と「グランマ」は寝ようとすると、代わる代わる私の所にきて色んな暇つぶしのヤンチャを行うのだ。

私は、「グレイランド」を統治する者として、極力この「グレイランド国民」を満足させ
る義務があり一度「セバスチャン」および「グランマ」などが側にきて私の体を弄んでいると彼らのストレス解消のためあれこれ不便な思いをする事を理解されたいのだが、この二つの生き物のストレスを和らげる力を発揮しなければならないと、思うのはそれはこの身体に流れている由緒正しき誇り高き高貴な一族の生き物の血がそれをゆるさず・・今もこうして、汝隣人を愛せよという言葉で我慢ができる生き物なのだ・・

とにかく、早く梅雨の時期が終わってくればいい事で今は本当に「忍」の一字である。

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