君と素敵な日々を描く。
出校日
「…出来た。」
夜中の2時、私は一人そう呟いた。
出来た、というのは、
この間学校で配られた、自己紹介のプリントのことだ。
自分の名前はもちろん、
他にも色々と書いていたのだ。
キャラクターを書くところには、
自分の好きな、○カチュウの絵を描いておいた。
あの黄色で、可愛い、ネズミポケモンの。
明日の出校日に間に合わせるのが大変だった。
ここまで気合いを入れて描いて、
他の人たちが手を抜いていたら、私だけ本気で
なんだか馬鹿らしくなるだろうけれども。