蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集



 俺のブレザーの裾をめくりあげる天音が、
 さらに、俺のシャツにまで手をかけ始め。

 教室から、
 期待を含んだキャーキャー声が膨れ上がった。



 その声を聞いて、さすがの天音も、
 ここじゃまずいと思ったらしい。



 心美への我慢ストレスで痛めつけた
 俺のお腹を見るのはやめ、
 代わりにいじり声を、俺の耳に吹きかけた。




「綺月君の嫉妬の矢の標的って、
 男子だけじゃないんだね」


「いけないことかよ?」


「心美ちゃんと特別仲がいい女子にも、
 たまに睨んでるじゃん」


「心美のとなりは、俺の特等席だろ?」


「千柳さんにしろ、綺月君にしろ。
 ゾルックは、
 ネバネバ、ベタベタな恋しかできない
 ダメダメ宇宙人の集まりなの?」



「そんな中に入った僕って、
 死ぬまで地球人でいられるかな?」

 なんて悩みを追加した天音は、
 青空に向かって大きく伸びをしている。

< 69 / 222 >

この作品をシェア

pagetop