蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集



「で? 俺に何の用?」


 ベランダの手すりに頬杖をつき、
 天音を見上げた俺。


「そうだった!」と
 天音は思い出したような声をあげた。




「学校での綺月君って、
 禁断症状が半端ないよね?」


 いきなり、何の話だ??



「自虐的過ぎて、
 僕、見ていられないんだけど」



「なんだよ、それ!」と声を荒らげ、
 俺は慌てて口元を押えた。

 広いベランダを貸し切り中とはいえ、
 大きな声は、教室にいる奴らに聞こえるし。
 



「綺月君、気づいてないの?」


「それだけ重症ってことじゃん」と、
 バカにするように笑った天音に、
 俺も口を尖らせる。



「ふやけた言い回ししないで、はっきり言えって」



「心美ちゃんが男子と話してると、
 綺月君、自分のお腹をつねってるよね?」


「怒りを、鎮めてるだけだし」


「綺月君のお腹、ちょっと見せて。
 絶対にあざになってるでしょ?」


「わっ、やめろって!」


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