天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 医師と看護師のいがみ合いなんて患者さんには関係なく、一分一秒を争うような場面で誰と組んでも困らないようにしておくのが私たち医療従事者の義務だ。


「私、もう多少のことではへこたれませんから。ビシバシ鍛えてください。よろしくお願いします!」


 私は勢いよく頭を下げてからその場を離れた。


 ナースステーションに戻ると、天野さんが清潔ケアに行くところだった。


「師長、問題ないそうです。リハビリをもう少し積極的にできるようにとの指示でした」

「ありがとう。それじゃ、天野さんと一緒に清潔ケアに行ってくれる?」

「はい」


 天野さんは最近になって国枝さんから離れてひとりで処置に行くことも増えてきた。

 師長も短期間でよく成長したと目を細めている。


「香月さんと一緒に回れる日が来るなんて。いろいろ教えてね」

「教えてもらうのは私のほうだよ。病棟は初めてだし」

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