天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「天野さん、手分けして捜しましょう。倉田先生はナースステーションに戻って、看護部と事務局に捜索の依頼をしてください」


 私はとっさに提案した。


「いや、俺も捜す」

「ダメです。そういうことはドクターの権限で命令していただかないと。それに今、病棟に他のドクターはいらっしゃいません。どなたかと交代できたら捜索に協力してくださいね」


 私はあえて笑顔で話した。
 天野さんの震えが止まらないからだ。

 陽貴さんも捜してくれればありがたいが、他にも患者さんはいる。
 すでにオペや検査に入っているドクターもいるので、彼には病棟で待機していてもらいたい。


「そうだな。わかった。頼んだぞ」

「了解しました。天野さん、品川さんが病院を出てしまわないように玄関のほうに向かいましょう。私は北玄関に行きますので、天野さんは正面玄関をお願いします」


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