【完】セカンドマリッジライフ

私はどうしたいのかな?
今の生活が好きで、今の自分が一番好きだと心から言える。

でも利久さんの言うように話を聞いた上で返事をするのもアリなのかもしれない。 そうしなきゃ納得して貰えないのならばそうするしかないのかもしれない。

ずっと逃げていた。 逃げる為に、隠して欲しくて東京から北海道にやって来た。 琥太郎に何も言わずに別れを告げたっきり。

そういう所、ずっと変わっていない。



逃げて隠れて名前を変えても過去は消せるものじゃなかったのに。 それでも私は’秋月 雪乃’という過去から逃げ回るだけ。

そろそろ卑怯な自分から卒業しても良かったんじゃないだろうか。 そしてその勇気をくれたのは紛れもなく利久さんだ。

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