【完】セカンドマリッジライフ

「そーかそーか赤ちゃんがそう言ってるか。 じゃあオムライスにしよう…!
偉いな。まだお腹にいるのに自分の意思をきちんと伝えられるなんて。
そうだ…!明日は本屋にも寄らないと! 名前を一緒に考えよう。最高に運勢の良い名前にしないとな!」

実は利久さんって超天然かも。 ぷぷっと小さく笑って、嬉しそうな利久さんに微笑みをかける。

「パパー。赤ちゃんが今度の休みはパパのチーズケーキも食べたいって」

「よし、材料を買って来て作ろうな。 しかしドキドキする。 俺は良いお父さんになれるのだろうか…。
子供なんて考えた事がなかった。
良いお父さんになれるように頑張ろう。  雪乃、ありがとう。 俺にこんな幸せをくれて…」

それはこっちの台詞だ。 心配する事なんかない。 利久さんはきっと良いお父さんになれると思う。

産まれる前からこんなに愛されちゃって、君は幸せだ。

お腹をゆっくりと撫でるとじんわりとした温かさを感じる。 今でも十分賑やかなのに、来年には新しい家族がまた増える。賑やかな毎日になりそう。

利久さんの隣で笑顔をずっと絶やさないで生きて行くから、あなたと…これからも一緒に夢を見て行きたい。

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