俺様幼馴染は素直になれない!
私は崩れかけるように、床に倒れた。
ほんと、何したいのよ。
私は両手で顔を覆って、頬を触ると顔を赤くした。
「…ニセ彼女か」
私は1人呟いて立ち上がり、ベッドにまた横になる。
すると、私の部屋のドアを開けて、母の大きい声が聞こえた。
「結愛!こんな時間まで何してるの?」
母はお玉を持ったまま、私の部屋に乗り込んできた。
「…別に。寝てただけ」
私は冷めた口調で母に返事をした。
「あれ?なんでここの窓開いてるの」
母は不思議そうに首を傾げて、私の方を見る。
「開けっ放しにしてたからね」
私は起き上がり、上からボタンを外して、着替えた。
「また、そんなことして。いつも寝る時は空けてるよね。誰か入ってきたら、危ないじゃない。気をつけるんだよ」
母は窓の外から顔を出して、周囲を確認して、窓を閉めた。
「…はい」
私は返事をして、長袖を着て、ズボンも履き替えた。
母は言いたいことを言って、私の部屋から出ていた。
着替えが終わって、閉まった窓の外を見つめると、瑠翔の部屋はカーテンが閉まっていて、中まで把握できなかった。
瑠翔、私にニセ彼女までやらせて、何をしたいのだろう。
付き合っているって噂広がっているからか、女の子達は告白してこないのは前より減るだろう。
だが、瑠翔にとってのメリットが分からない。
私は瑠翔の部屋を見つめて、リビングに行った。