俺様幼馴染は素直になれない!

「楽しくないかは僕が判断します。あなたに関係ないですよね。もしかして、相波さんのこと好きなんですか」

上杉くんは少しムッとした表情を浮かべて、瑠翔に言い返した。

「…当たり前に決まってんだろ。付き合ってんだから」

瑠翔は下に俯いてから顔を上げた。

そのあと、鋭い目で見て、上杉くんに返事をしていた。

「僕はそんな風に見えなかったけどな。相波さんと付き合っているって噂で聞いて、引っかかることがありました。普通は付き合うことになったら、楽しいはずですよね。二人は学校でも会おうとしない。相波さんも楽しそうにしてない。本当に好きなんですか?」

上杉くんは首を傾げて、瑠翔に聞いてきた。

淡々と聞いてきた上杉くんだが、本心だと思う。

疑問に思っていたことを先輩である瑠翔に臆せず、言っていた。

その問いに、瑠翔は目を泳がせていた。

「…好きに決まってんだろ。お前には関係ない。二人の問題だ」

瑠翔は上杉くんの目を見据えて、強気で答える。

「そうですね。その通りですね。だけど、相波さん、楽しそうにしてたらいいですけど、あなたのことになると沈んでる気がします」

上杉くんは真剣な目で瑠翔に言い放つ。

「お前、俺になにしたいんだ」

瑠翔は上杉くんの胸ぐらを掴んで、見下ろすように上杉くんに視線を落とす。

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