俺様幼馴染は素直になれない!
両想いになった途端……?
次の日の第2日曜日。
瑠翔はいつの間にか私の家に来ていた。
私は起きたばかりで目の前に瑠翔がいたので目を丸くして、瑠翔を見た。
「おはよう」
瑠翔は椅子に座りながら、挨拶してきた。
私に。
初めてだった。
今まで、挨拶なんてスルーで、会う度に冷たい態度だったから。
やっと、前と同じように。
…そうだ、私は瑠翔のニセ彼女だよね。
昨日聞いて、違うとだけ言っていた。
だけど、本当に彼女になってほしいから、告白されたのか。
それとも、昨日の告白はニセ彼女の一環?
女避けしたいから?
その時、周りに誰かいたとか。
昨日まで私は瑠翔に言われて、好きという言葉に嬉しくて、疑うことは少ししかしなかった。
あの言葉が嬉しくて嬉しくて…
じゃあ、あの言葉は一体どういうことなんだろう。
「結愛。どうしたんだ?」
私は立ち尽くしていた為、瑠翔は心配になったのか私の顔を伺うように聞いてきた。
「…いや、なんでもない、おはよう」
私は笑顔を取り繕い、瑠翔に返事をした。
それから、私と瑠翔はリビングに向かい、一階まで降りた。
「結愛。買い物お願いしていい?」
すぐ降りたら私の母は、いきなり瑠翔と買い物をお願いされた。
「いいけど…何買えばいいの?」
私は声を発して、台所にいた母に聞いた。
「この紙に書いてるから。じゃあ、お願いね」
母は大雑把に書かれた紙を私に渡してきた。