お前が好きだ。




「んじゃ、野菜切って?」

俺は、また冷蔵庫を開けて中から野菜を取り出した。

「切方分かんない。」


はぁぁ?


「んじゃ、皮だけ向いて?」


コクン


可愛く頷いて彼女は、作業を始めた。


俺は暫くそれを見ていた…

「…何?」


彼女が手を止めこちらを向いた。


「ん?ケガしたら大変じゃん。」


俺が言うと彼女は、口を尖らせて


「ケガなんかしないもん!!」


「はいはい。てか、遅い。。にんじんぐらい早くむけるだろ?」


俺は彼女の持っているにんじんを指差して彼女を見た。


「な!んじゃあんたがやればいいでしょ?!」


「手伝うよって言ったの誰だよ?てか、早くしねぇと襲うからな。」


ちょっとマジで言ってみたら彼女はそれっきり俺と喋らず…


テキパキと任された仕事をやっていた…


……酷い。


「そんなに俺が嫌いかよ。」


俺がボソッと呟くと彼女は

「別に嫌いじゃないよ。」



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