能力を失った聖女は用済みですか?
「うわぁーー!いいにおーい!」
サリューが覗き込んで叫んだ。
モワッと立ち上る湯気の向こうには黄金色の美しいプリンがあり、少し揺らしてみるとプルルンと揺れた。
良かった。
ちゃんと固まっているみたい。
「えっ!蓋閉めちゃうの?」
私がもう一度蓋をしめると、サリューが残念そうな顔をした。
「うん。美味しくなるように、もう少し蒸らすの。その後、冷やしてみんなで食べようね!」
「へぇ。待てば美味しくなるんだね!うん!わかった!僕、待つよ」
「サリューはお利口さんだね!」
そう言うと、サリューはカアッと顔を赤くした。
そして、後ろで見ていた母親の元に向かい褒められたことを自慢する。
おしゃまなシータも可愛いけど、素直なサリューも負けずに可愛いわ。
いつか子供を産むなら、男女両方が望ましいわね。
そんな楽しい妄想を膨らませていると、不意にラシッド王子の「年のせい」発言を思い出して落ち込んだ。
そうよ、私、この世界の適齢期すぎてるし……そもそも相手はどこだ!って話よ……。
私が切なくなっている間に恙無くプリンは出来上がり、倉庫建設の作業をしていたカイエン達が休憩に帰ってきた。
「いい匂いがしますね」
1番に帰ってきたシスルが、鼻をくんくんさせる。
「お疲れ様、シスルさん。おイモプリンを作ったんです」
私はプリンをシスルの前に出した。
「プリン……プリン?何ですかそれ?」
「ん?もしかして、プリンは初めてですか?」
それは初耳だ。
でもそう言えば、ロランにいた時に食べた洋菓子のほとんどが焼き菓子で、プリンのような物はなかった。
サリューが覗き込んで叫んだ。
モワッと立ち上る湯気の向こうには黄金色の美しいプリンがあり、少し揺らしてみるとプルルンと揺れた。
良かった。
ちゃんと固まっているみたい。
「えっ!蓋閉めちゃうの?」
私がもう一度蓋をしめると、サリューが残念そうな顔をした。
「うん。美味しくなるように、もう少し蒸らすの。その後、冷やしてみんなで食べようね!」
「へぇ。待てば美味しくなるんだね!うん!わかった!僕、待つよ」
「サリューはお利口さんだね!」
そう言うと、サリューはカアッと顔を赤くした。
そして、後ろで見ていた母親の元に向かい褒められたことを自慢する。
おしゃまなシータも可愛いけど、素直なサリューも負けずに可愛いわ。
いつか子供を産むなら、男女両方が望ましいわね。
そんな楽しい妄想を膨らませていると、不意にラシッド王子の「年のせい」発言を思い出して落ち込んだ。
そうよ、私、この世界の適齢期すぎてるし……そもそも相手はどこだ!って話よ……。
私が切なくなっている間に恙無くプリンは出来上がり、倉庫建設の作業をしていたカイエン達が休憩に帰ってきた。
「いい匂いがしますね」
1番に帰ってきたシスルが、鼻をくんくんさせる。
「お疲れ様、シスルさん。おイモプリンを作ったんです」
私はプリンをシスルの前に出した。
「プリン……プリン?何ですかそれ?」
「ん?もしかして、プリンは初めてですか?」
それは初耳だ。
でもそう言えば、ロランにいた時に食べた洋菓子のほとんどが焼き菓子で、プリンのような物はなかった。