能力を失った聖女は用済みですか?
「ありがとうございます。カイエン様。私を守るためにそんな嘘を……」
「うん?いや……まぁ……全てが嘘って……わけじゃないというか……」
カイエンは、まだしどろもどろである。
素晴らしい案なのに、どうしてこんなに挙動不審なのだろう?
どうだ、オレ、すごいだろ?って威張ってもいいくらいなのに。
そんな王を見かねたのか、シスルが助け船を出した。
「まぁ、こんな所にずっといるのもなんですから、さっさとアルバーダへ帰りましょう」
「あ、ああ!うん!帰ろう、さっさとな!」
我に返ったカイエンは、シスルの案に素早く同意して立ち上がる。
そして、私の真横に控えたディアーハを見た。
「珍しい獣だな?」
「はい。彼は聖獣のディアーハといいます。ロランから私を連れ出してくれて、いつも守ってくれる頼もしい相棒です」
私が紹介すると、ディアーハはスタスタとカイエンへと向かっていった。
ディアーハが、私以外の人間の側に行くなんてかなり珍しい。
ロランにいた時は、絶対にしなかった行動だ。
「ディアーハ……白き聖なる獣か」
ディアーハとカイエンは、共に見つめあったまま、暫く動かなかった。
やがて、ディアーハがフッと姿を消すと、何かを納得したようなカイエンは部隊に命令を下した。
「全員、アルバーダへ帰還する!」
「うん?いや……まぁ……全てが嘘って……わけじゃないというか……」
カイエンは、まだしどろもどろである。
素晴らしい案なのに、どうしてこんなに挙動不審なのだろう?
どうだ、オレ、すごいだろ?って威張ってもいいくらいなのに。
そんな王を見かねたのか、シスルが助け船を出した。
「まぁ、こんな所にずっといるのもなんですから、さっさとアルバーダへ帰りましょう」
「あ、ああ!うん!帰ろう、さっさとな!」
我に返ったカイエンは、シスルの案に素早く同意して立ち上がる。
そして、私の真横に控えたディアーハを見た。
「珍しい獣だな?」
「はい。彼は聖獣のディアーハといいます。ロランから私を連れ出してくれて、いつも守ってくれる頼もしい相棒です」
私が紹介すると、ディアーハはスタスタとカイエンへと向かっていった。
ディアーハが、私以外の人間の側に行くなんてかなり珍しい。
ロランにいた時は、絶対にしなかった行動だ。
「ディアーハ……白き聖なる獣か」
ディアーハとカイエンは、共に見つめあったまま、暫く動かなかった。
やがて、ディアーハがフッと姿を消すと、何かを納得したようなカイエンは部隊に命令を下した。
「全員、アルバーダへ帰還する!」