未来の種
「うん。いいんだ。俺はさっきも言ったように、地に足をつけて生活するから。
母さんも納得してくれると思う。
帰って来いってさっき言ってたから。」

「そうか…。
とにかく、なるべく早く履歴書を送ってくれ。
話はそれからだ。」


こうして、俺は職員会議と理事会でも可決され、聖堂館学園小学校の、正職員として採用されることになった。
伯父は産休代行にしておいて、やはりピアニストとして演奏活動をした方が良いのではないかと考えているみたいだった。
でも俺は正職員を選んだ。
美衣子との今後の生活を考え、中途半端はやめようと思ったのだ。
俺1人で養っていけるだけの、ちゃんとした職を持って迎えに行きたかった。
これで藤田家に挨拶に行ける。

ただ問題は、4月1日に帰国が間に合わないという事だった。
しかし、そこは状況が状況なので、リモート面接にしてもらい、帰国後2週間の隔離期間をちゃんと守って出勤する事、と配慮してもらえた。












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