妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~

1-3

 扉がノックされる音でカテリアーナは目を覚ます。

 ソファに座って寛いでいたのだが、座り心地の良さにうとうととしていたら、いつの間に眠ってしまっていたらしい。

 カテリアーナは急いで身を起こすと入室の許可を出す。

 しばらくすると扉が開き、金茶色の髪に青い瞳の少女が入室をしてくる。年はカテリアーナと同じくらいに見えた。

「失礼いたします。本日からカテリアーナ様の専属侍女となるエルシーと申します。よろしくお願いいたします」

 エルシーは深く腰を折り、カテリアーナに挨拶をする。

「どうぞ顔を上げて。よろしくね、エルシー」

 エルシーは顔を上げ立ち上がると、愛嬌のある微笑みを浮かべる。

「疲れはとれましたか?」
「ええ。少しうたた寝をしていたら、頭がすっきりしたわ」
「それはようございました」
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