妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 晩餐のメニューはカテリアーナが食べられないものは何一つなかった。フィンラスがあらかじめ料理人にカテリアーナの苦手なものを伝えてくれたのだろう。

 野菜をふんだんに使ったオードブル、メインは肉に見えるように豆を加工したステーキ、デザートは新鮮な果物。肉や魚が食べられないカテリアーナに配慮されたものだった。

 給仕たちはカテリアーナの食べっぷりに驚いたようだ。所作こそ優雅だが食事の摂取量が多い。同じ年頃の娘たちに比べると、倍以上はあるのだ。

 大食いだとフィンラスから聞いてはいたが、その食べっぷりはいっそ清々しいほどだ。

 カテリアーナが料理を完食したと聞いた料理人たちの気合いの入りようが変わったのは、仕方のないことだろう。

◇◇◇

 エルシーに手伝ってもらい、入浴を終えたカテリアーナは座り心地のいいソファで寛いでいた。

 扉をノックする音が聞こえる。おそらくフィンラスだろう。

 訪問があることは予め聞いていたので、入浴後、寝間着ではなく部屋着に着替えていた。
< 127 / 203 >

この作品をシェア

pagetop