妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 カルスに外に出ても大丈夫だと言われ、三人はテーブルの下から顔を出す。

「カテリアーナ、無事だったか?」

 フィンラスはカテリアーナが無事だったことにほっとする。

「ご心配をおかけして申し訳ありません。フィンラス様」

 差し出されたフィンラスの手を借り、カテリアーナは立ち上げる。

「母上とブランシュ嬢もご無事で何よりです」

 カルスはパールとブランシュに手を差し伸べる。ブランシュの顔が赤くなっていたのをカテリアーナは見逃さなかった。

「カテリアーナを守ってくれたことを感謝する。パール、ブランシュ嬢」

 フィンラスがパールとブランシュに礼を言うと、ブランシュが「違います」と手を振り、慌ててカーテシーをする。

「わたくしは……あの……むしろカテリアーナ様に守っていただいた方ですわ」
「でも、ブランシュ様のおかげでわたくしは癒されました」

 頭を下げたブランシュの手を取り、カテリアーナは感謝の言葉を伝える。
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