🎂ショコラ・シャンティー🎂
―――あれから、ホワイトデーになった―――
ホワイトデーになり、彼女は鞄👜の送り主の宛名を確認した。宛名は書かれてはいないが、住所は掲載されていた。彼女はその住所が気になってしまい、訝し気に宛名をみていた。此処の住所、『雅か―――』と声を挙げた。それは二度目の面接の時、一人の男性とぶつかってしまい、大事な書類を落としてしまった。その時に見た、重要な住所だった。彼女はその荷物を手に取ると、ケーキ🎂屋の面接場所に向う事にした。ひょっとしたら、その人に会えるかもしれない。裕子はそう思った。彼女は其の人から、女性の香水の匂いが漂ってきており、見付けるには越したないと思う。この間、彼女はイケメンの男性に出くわしたが、彼はすみませんと言い、走って行ってしまった。余程、忙しい用事があったのか、裕子は唖然としてしまった。だけど、面接室に入ってしまった。その人の名前は憶えており、『真琴祐樹』と言い、彼女は鞄👜の送り主だと気付くことが出来た。真琴祐樹―――彼女は同じ世代の人の様で、慌ててご挨拶に行こうとしていた。オーナー経営であり、彼は面接で受かっていた様だ。『―――ルージューーー』に入る事になり、彼も入る事になったようだ。彼女は心臓がドキドキしており、『―――私・・・』と言った。黄色い鞄👜が頭に浮かぶと、吹雪の中を走っていった。コートを纏っており、真っ赤なコートをこの間、両親に買って貰った。真琴祐樹はとてもイケメンであり、『―――貴方は・・・何処から来たの?何故・・・私の家を・・・知っているの?どうして・・・こんなにも・・・贈り物をしてきたの?』と一杯聞きたい事が沢山ある。もしかすると、自分に気が合うのか?―――少しそう思っていた。間宮裕子は真琴祐樹に出会ってから、ケーキ🎂を一緒に作ろうと思っていた。彼の好みも聴きたいし、『―――ルージューーー』にも顔を出しているようで、間宮裕子は一生懸命に走っていく。
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