本能で恋をする
プロローグ
10年前―――――
大切なお袋が、亡くなった。
親父とお袋は子どもの俺から見ても、うらやましいくらいの理想の夫婦だった。

お袋はいつも言っていた。
「海斗も運命の愛を掴みなさいね。
とっても素敵よ!」
と。


だから俺も将来二人のようになりたいと思っていた。


でもお袋が亡くなってから、親父は仕事に没頭するようになり、いつの間にかそんな考えは消えかけていた。





でもどこかで、運命の愛を探していた――――
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