本能で恋をする
出逢う
初めて出逢ったのは、大学一年の春―――
初めてのバイト先のカフェでだ。
凛音は、そこのホールとして働いていた。
俺の指導係だった。

その時凛音はそこの社員で、看板店員だった。
可愛くて、優しくて………
きっと俺以外にも惚れてる男はいたと思う。
それくらい、魅力的な女性だった。

「初めまして!勝良くん。
江川です。よろしくね☆」
「こちらこそ!先輩、“凛音”って言うんですね!可愛い名前………
“凛音”って呼んでいいですか?
ちなみに俺のことも“海斗”って呼んで下さい!」

「え…?それはダメだよ……仕事中だよ!」
「えー!!じゃあ仕事以外ならいい?」

「…………いいよ。
その代わり仕事中は、ちゃんと江川で!」
凛音はしぶしぶ了承してくれた。

「了解☆」
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