本能で恋をする
「ごめん……
でも、えりぃが可愛いのが悪い!」

「え?もう////
からかわないで!
私、帰るね!」
そう言って立ち上がると、すぐさま手を掴まれた。

「ちょっと、亮くん!離して!」
「もう少しだけ、一緒にいよ。
もっと話したい」
私を見上げる瞳が、一瞬海斗と重なった――――

「少しだけなら……
でも、少しだけ。海斗を傷付けたくないから」



「あ、そうそう。
今度の同窓会、えりぃはどうするの?」
煙草を吸いながら、亮くんが言う。
「うん。もちろん行くよ。久しぶりだしね!」
「そっか。じゃあ俺も行こうかな?
ほんとは行くつもりなかったけど、えりぃが行くなら行く!」

「何、それ(笑)?」

帰り―――
どうしても送ると聞かない亮くんに根負けし、二人で歩く帰り道。
「えりぃ、危ないからこっち来な!」
と手を引かれた。そのまま手を握られる。
「亮くん、離して…。
もうここなら危なくないでしょ?」

「嫌だ!放したくない。
もう二度と………」
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