本能で恋をする
バン――――
「親父!!」
「なんだ!急に!!ノックくらいしろ!」

「俺、ちょっと家に帰る!
明日の朝までには帰るから!」
「は?何言ってるんだ!
さっきも言ったろ!この調子なら明日帰れそうだから。頑張れって!
凛音さんに、会いたいのはわかるが、あと一日のことだろ!そのくらい我慢しろ!アホが!」

「凛音の様子がおかしい!
親父がなんと言っても、帰る!」



「ハァー、お前なぁ………。
おい、鴨志田。送ってってやってくれないか?」
「いいのですか?」
「あぁ。たぶん反対したところで、タクシーで帰ると言い出すだけだからな」

「承知しました。
では、海斗様」
「あぁ、悪い!」
急いで車に乗り込んだ。

車中で、凛音にかけようと携帯を確認すると、
【海斗、さっきはごめんね…。
ほんとに何もないよ。ただ声聞きたかっただけだから。
今日もお仕事お疲れ様。暖かくして寝てね。おやすみなさい。

P.S.ソファーに掛けてるパーカー、ちょっと貸して!
海斗の匂いがするから、これを羽織って眠りたいから。】
と、メールが来ていた。
「凛音…」
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