本能で恋をする
なんとも言えない気持ちで、ソファーに座る。
「海斗に会いたいよぉ」

いてもたってもいられず、電話をかけた。
プルルル―――

プッ
『もしもし。凛音?
よかった~。今俺もかけようとしてたんだ。
やっぱ俺達、運命の糸で繋がってるな(笑)なんて!
ほんとはもっと早くかけたかったんだけど、親父のやつ、こき使いすぎ!!
あ、でもそのお陰で明日帰れるかもなんだ。
だから、もう少し待っててね!



………凛音?聞いてる?』

「会いたい………」
『え…?』
「会いたいよ。海斗。今すぐに。
会いたいの、海斗」

『凛音?』

「今すぐに海斗に、ギュってしてほしい。
いつもみたいに苦しくて、息が止まる位の。
それで、凛音可愛いって言ってくれて、頭撫でてくれて、苦しくなるくらいのキスするの―――」

『凛音…?何があったの?』

「亮くんが………。
あ、ごめん。違うの。何もないよ。大丈夫。
ただ、海斗の声聞きたくて…。
よかった、明日帰ってこれたら嬉しいな!
仕事頑張ってね!」
そこまで話し、一方的に電話を切った。

最低だ、私―――。
せっかく一生懸命海斗は頑張ってるのに、ワガママ言って。海斗は私の為に、少しでも早く帰れるように、頑張ってくれてるのに……
きっと凄く、困らせた。


*****凛音 side・終*****
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