本能で恋をする
消える
イヤな予感はしていた―――――

無理矢理でも、行かせないようにできたはずなんだ。
でも凛音があまりにも楽しそうだったから。
ワンピースを選んでる時も、当日準備してる時も。
だから、これ以上無理強いできなかったんだ。





凛音の同窓会終わるのを待ってると、
ピロピロピロ……
「凛音!?――え、君加さん?凛音は?同窓会終わりました?
――――あーそうなんすね。じゃあすぐ迎えに行きます。エントランスで待ってます」

電話を切り、急いで向かう。
早く会いたい。


エントランスに着くと、直ぐに君加さんを見つけた。でも、凛音がいない――――

「君加さん!!凛音は?」
「あ、海斗くん!凛音がいないの!」
「は?なんでだよ!!!」
俺はつい、君加さんに詰め寄る。

「それが………
亮もいなくて……」
「え……?
亮って、アイツ!?」

まさか、アイツ……。
「俺も探す!!」
俺達は、手分けして凛音を探した。
いない。
いない。
どこだ!凛音。
「ダメ…どこにもいない。
外に出てたら、ボーイさんが気づくはずだし……」


不意に
「部屋………」
「まさか、アイツにどっかの部屋に連れて行かれたとか!」
俺はフロントに急ぎ、事情を話した。
「でしたら、先程ご案内した方かも…?
ピンクのワンピースを来た女性を抱えていらっしゃった方が、酔いを冷ましたいからとおっしゃて」
「それです。部屋番号教えて下さい」




部屋番号を聞き、急いだ。
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