王子と社長と元彼に迫られています!
私は柱と観葉植物の陰になっているソファに優しく横たえられた。まるで貴重な骨董品を棚に戻すみたいに。次の瞬間に紬くんが覆い被さって来た途端、固まっていた口が動き出した。

「つ、紬く・・・。」

「『抱き心地』とか『唇』ってどういうこと!?あの人と何があったの!?」

「・・・え!?その、カフェテリアで私が暁さんのスーツにコーヒーこぼしちゃって、クリーニング代要らないから連絡先教えろって言われて、ご飯食べに行って転びそうになった私を支えてくれて・・・それで・・・。」

紬くんの剣幕にしどろもどろになってしまう。

「それで!?」

「抱きしめられて、『大きな声出しますよ。』って言ったら『出したらキスして吸いとる。』って・・・からかわれてるに決まってるから『出来るもんならやってみてくださいよ。』って言ったら・・・。」

「・・・キスされたんだ?」

紬くんが悲しそうな顔になり、なんだか申し訳ない気持ちになってくる。

「・・・それで?告白された?」

弱々しい声で聞かれてここで頷いたらどうなってしまうんだろう、と思った。でもここまで話して嘘をつくわけにもいかない。

「・・・うん・・・!?」

答えた途端、唇に唇が押し付けられた。昨日のキスとは全く違う、気持ちをぶつけるような熱く激しいものだ。すぐに咥内に侵入してきた彼は私の舌を追いかけて捕まえて愛おしそうに撫で回した。
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