王子と社長と元彼に迫られています!
あぶないあぶない、今日は資源ゴミの日なのに、成人の日で祝日だから危うくゴミ出しを忘れるところだった。

ズボラな自分を変えなきゃ、という思いもあったし、最近色々あり過ぎたので、何も考えず黙々と掃除をしたいと思った。部屋を片付けたら頭の中も少しは整理できるだろうか。

私が住んでいるマンションは、私鉄と地下鉄が利用可能な駅から徒歩3分程のところにあった。10分程歩けばもう一つの地下鉄も利用できる。近くにこじんまりした商店街があり、安いスーパーもあった。家賃は6万5千円以内で探したものの、お風呂とトイレを別にしたいという条件がどうしても譲れず、予算を4000円ほどオーバーした。

6畳一間に小さなキッチンがついた部屋。収納は細いクローゼットのみだが元々荷物の少ない私には充分だった。

一つ問題なのはシンクの下に備え付けの冷蔵庫があるのは有り難いものの、それがビジネスホテルにあるようなほぼ立方体の小さなものであることだ。容量が少なくすぐにパンパンになってしまうし、右上に冷凍スペースがあり、その下に食品を置くと凍ってしまう。卵が凍ったこともあった。また冷凍スペースの周りに霜がついてくるので定期的に除去しなければならなかった。いくら料理が好きではなく、もし誰かがやってくれるならやりたくないと思っている私でも、この冷蔵庫と共に暮らすのは結構不便であった。

それ以外はオートロックで築浅なのも嬉しかったし、外観のブラウンとグレーの間くらいの色のレンガ調の壁も気に入っていたし、角部屋でベランダがついているので、窓が2面あって明るく外に布団が干せるのも良かった。
< 45 / 203 >

この作品をシェア

pagetop