受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
 笑い続けるレーヴに、デュークの怒りも続かない。
 再び彼女の胸元へ視線を落としたデュークは、涙を浮かべた。

「大丈夫だから。確かに痛かったけど……生きているから、大丈夫」

 生きている、そばにいると証明したくて、レーヴはデュークの頰を撫でる。
 すると、デュークが縋るように手を握ってきた。その手は、彼の恐怖を語るかのように震えている。

「生きているって……どうして君はそんな……僕のことなんて、放っておけば良かったのに」

「あのままじゃ、死んじゃってたでしょ」

「それで良かった」

「私が呼んだら、駆けつけてくれたのに?」

「だって、君の願いはなんだって叶えてあげたい」

「じゃあ、一緒に生きてほしいっていう願いも叶えて」
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